テグムの講習を受けて

3月27・28日
韓国文化院
テグム短期体験講座

講師 金賢
ここでの講習は短簫・ピリ・バンソリ・杖鼓と いろいろ受講して
来たが 今回やっと待望のテグムの番が来た
思へば 師匠にカヤグム散調の事を聞き 昭和39年の韓国国楽院
の日本公演を聴いて 彼の国の伝統音楽の素晴らしさを知り その
後にテグムの演奏に接し 一度は習ふ機会があったものの 持ち方
のあまりの難しさに 半ば諦めてゐたが 未練があり 捨てきれぬ
思ひで過ごしたここ数年であった
講師は教育の経験があり 上手に指導してくれた
・右手の中指と薬指を広げる訓練を事前にしてきたが それよりも
左手の方がもっと大変なことを知らされた
・散調テグムと正楽テグムの差は 長さだけの差かと思ってゐたが
構造的にも違ってゐることが分かった
尺八における1尺8寸と1尺6寸との違ひとは違って 別種の楽器
と捉へる方がいいのであった
・ここでも低音の筒音を吹きこなす鍛錬が有効であるやうに感じた

今年は6月及びそれ以降も続きの講習があるとの事なので 充分に指慣らしをして楽しみに待つことにする