婚礼で挨拶と演奏

12月5日
明治神宮明治記念館
甥の婚礼

一ヶ月ほど前に余興演奏を頼まれてゐたので短くて格調の高い曲と
して いつもの「虚鈴」と決めてゐたのだが当日のすぐ前になって
挨拶もお願ひしたいと言はれた
それで あまり宴酣にならぬ内にと希望を出した
当日になって司会者が 挨拶する人もパフォーマンスの人も無いの
で後半たっぷりやってもらいたいとので 考へさしてくれと答へた
そしがまた披露宴の最初に親戚代表として挨拶をしてくれとのこと
に変わったのである
今風の結婚式だから仲人は無くその挨拶が無いからだと分かった
しやうがないので 後で演奏もあるのでと断って簡単な挨拶をした
驚いたことに 花嫁側には多くの参加者にもかかはらず誰もスピー
チもパフォーマンスも無いのだといふ
それではなるべく時間を稼がねばならぬと方針を決め 「虚鈴」の
あと 子宝を願って「子守唄メドレー」と続け最後は「ふるさと」
を参列の皆さんで歌ってもらふといふ形にした

式と披露宴の合間に 境内を赤い大きな傘を先頭にしてぞろぞろと
道行行列があり 新郎新婦のあとを我々が続いて歩いたのだが
参詣客にも珍しかったのか大好評で 写真の放列が長く続いた