墨書の威力
3月12日
韓国語講座終了式
NPO法人ハンマウムの会主催
狭山市 サンパーク奥富
・
大地震の翌日で開催不可能かとも思ってゐたが 確認のため電話
したら 中止の連絡が無理なので実施とのこと
・
さすがに出席者は少なかった
頼まれた演題は「日韓管楽器の演奏」
・
最初に
ヨロブン アンニョンハシムニカ?
チョヌン藤由越山イラゴハムニダ
以下3センテンスを韓国語で語り出したら 会場はどよめき いい
すべりだしで開講することが出来た
・
三つの曲をキー曲として話を進めた
1.「セヤセヤ(鳥よ鳥よ)」−わづか8小節ながらなんとも美しい
メロディー 若い時英文の韓国民謡集で出会った
2.「恨五百年」−中野のビストロでシャンソン歌手の朴聖姫の歌
ふのを聴いてから嵌まってしまった
3.「清声曲」−日暮里のライブハウス和音で「管管楽楽」と題し
朴根鐘さんと一緒に演奏したとき彼が吹くこの曲に感動し何と
か自分でも吹いてみたいと模索するも いまだ実現できず!
・
内容と演奏曲
・尺八で「セヤセヤ」を四通りに吹く
・韓国洞簫で民謡「恨五百年」
ここで日韓の縦笛の比較 「首振り三年」の意味を説明する
・篠笛で「阿波よしこの〜ゾメキ」
・韓国の横笛ソ(小)グムで「大長今」の主題歌(「チャングムの
誓い」の題名でテレビ放送
・テ(大)グムで韓国民謡「ペンノレ」(舟歌)
このテグムは散調テグム
去年六ヶ月かかってやっと指が動かせるに到った物
「首振り」に対して「肘振り」が特徴
本当は「清声曲」をテグムで吹きたいところであるが この曲は
正楽テグムで吹くべき古典伝統曲であり 散調テグムより10
センチ程長く今の筆者には指が届かないので無理なので代りに
民謡にしたもの
テグムの特徴は歌口が大きく「肘振り」で音を揺らすことと膜を
貼る場所があって独特の音色を出せること
・短簫で「上霊山」
これも古典伝統曲で「清声曲」の雰囲気に近い
・尺八で「虚鈴」
尺八古典伝統曲を鑑賞してもらふ
・最後に 音楽と韓国語の先生の指揮をお願ひして 会場の皆さん
起立のうえ尺八伴奏で「アリラン」と「故郷」
・
打ち上げでの話では
楽器や曲の名前を紙に漢字とハングルとで墨で書いた物を紙芝居の
やうにめくって掲げたのがとても懐かしく好かったと来日韓国人が
喜んでゐたさうだ
このやりかたは 千笛会でいつもやってゐることである