千鳥の曲

前項の演奏会で「手向」のほかに「越天楽之曲」と「千鳥の曲」に
篠笛で参加した

「越天楽之曲」は今度はベトナムの笛ではなく篠笛にしたのは次の
「千鳥の曲」に使用する笛の選定と同じ物にしておいた方が無難と
思ったからである
これは正解であった
尺八の「三五のレ」に相当する音は(実際には尺八より1オクター
ブ上の音だが)ベトナムの笛では無理であるので 前回は1オク
ターブ下げて吹いたのであった
今回もそのつもりであったが 手元の何本かの笛を試してゐて
1本だけこの音が楽に出るものがあったので それに決めた
7孔篠笛八本調子
「千鳥の曲」を尺八では1尺8寸管(六本調子)で吹くからと篠笛
も最初は六本調子で吹くつもりで取り掛かったが最高音が無理筋な
ので検討の結果八本調子にして2曲とも八本調子に落ち着いた

筝曲に笛で参加することは何年か前にアシラヒ吹きで遊んだことが
あり それよりずっと前には地歌「黒髪」にみさと笛で参加したこ
とがあった
今回の参加動機は 笛で鳥の啼き声を加へることができたら面白い
のではないかと言ふ思ひつきからでもあった
練習時間が十分でなく今回は終りの部分にかけてシドロモドロに
なり擬音ではなかったので再挑戦してみたい
余裕をもって参加できれば今度こそ鳥の鳴き声を入れるべく 使用
する笛も中国笛子F調で練習し始めたところである

参考
1:蔭中鳥(MP3)