シャク

4月12日
西新宿 浄音寺
母の十三回忌法要

坊さんのお経などが終わった後で尺八を吹かしてもらった
「本手調」を冠婚葬祭の内の葬ヴァージョンで吹いた

母は尺八のことを「シャク」と呼んだものだった
習ひ初めのころ弟や妹たちが「うるさい」と言ってもそれに
同調することはなかった
田舎の祖母が危篤の時など「行って吹いてあげるといい」と言った
だが虚無僧の格好で歩きたいと言ったら「見っともないからやめてくれ」と反対された

勉強のために阿波踊りを始めた時には「到頭狂ったか」と
嘆いてゐたさうだ