「鈴簿」伝授

9月11日
用事で東京へ行くついでがあるので
「鈴簿」を教へてもらひたいと
香川県のT氏から電話があり一度稽古場へ来てもらふことにした
お手並み拝見と「さくらさくら」を雲井・本・曙の三調子で吹いてもらった
喉声が入ったりトチッたりするも音程感覚はシッカリしてゐるので安心した
冒頭から一緒に吹いてみると
チャンとついてくるではないか
普通は何度か繰り返しながら進むのであるが
今回はあまりつっかへもせず
すんなりと最後まで吹き切った
こんな経験は初めてで拍子抜けした

T氏は邦楽器商で三味線や琴の調弦をして楽器を並べる大事な
仕事をしてゐるから音程感覚が鍛へられたのであらう

後は何度も何度も吹いて行けばいい味の曲になるであらう

筆者が尺八に参入するきっかけになった曲
「白骨鈴簿」を吹く人が増えるのは嬉しい