一日中尺八伴奏

6月9日
市川市 行徳文化ホール大会議室
詩吟神風流・燈照吟詠会
第22回温習会

午前10時から午後5時までの尺八伴奏を頼まれた
普段はベテランの伴奏が多くかなり自由に吹いてゐるが
今回は初心者も多く吟に寄り添って
リードする位に応じやうと心がけた

こんな長時間吹き続けるのは久しぶりでいい経験だった

出演者は年配者が多く声の調子も低く
三本調子・二本調子・一本調子・水一本調子・水二本調子・水四本調子の6種類
使用尺八は1尺9寸から2尺5寸までを曙と雲井の2調子で対応した
普段使って無い尺八を動員したので
新たな発想が出てきた

中間のゲストコーナーで筆者の独演の最初に
「歌ふもハミングもOKですよ」と断って[子守唄メドレー」を
吹いたところ会場の大勢が曲に合はせて歌ひ始めた
聴衆の一部が歌ふのはよくあるがほとんど全員が合唱するなんて
初めてだった
次いで「あめ〜テルテル坊主」「白骨鈴慕」

打ち上げで自分も声を張り上げてみたいと思ったので
「金魚ーーエ、きーんぎょーーーーー」と
得意の売り声を披露した
さうしたら「これは吟の練習にいいなあ」とえらく感心された
(後日談)
12日夜目黒の全家福での飲み会「稔の秋」の席で
この話をしてもう一度売り声を目一杯に披露したら
離れた席のグループから思ひがけない盛んな拍手が沸き起こった