マニアックなコンサート

6月21日
高円寺 ギャラリー久
千笛会月例コンサート

初参加者が3名あったが 筆者の顔見知りでもありほぼ内輪の雰囲気で演者は好きなやうに自分のやりたいことを演ずる会となった
このことについて 今迄意識して考へたことはなかったが 元々この会は
腕試しやネタ下ろしをして それを見聞きして貰う会だから どちらかと
言へば 演者主体なのだ
従って 遠慮なくやりたいやうに演ずる方が却っていいのかも知れない

〇注文した篠笛の出来上がりを持ってきた荒井君を中心に笛の製作談義とデモンストレーション
阿波踊りゾメキ
 先月に引きつづき今年4月から笛を指導してゐる遊夏連の二人に 竹鼓で伴奏
 8月の高円寺阿波踊り本番に向けての特訓の一環
 ギャラリーは地元高円寺なので観客は状況が分かってゐるので
 皆応援の表情
〇予定通り尺八式洞簫で「哀愁波止場〜悲しい酒〜みだれ髪」と
 尺八で「照る照る坊主〜あめ〜城ヶ島の雨」
 笛の森田氏から「歌ふやうに吹けるんですね」との感想あり
〇その森田氏はこの会場は初参加
 氏の著作に関する解説の後
 笛と音頭との一人二役の「八木節」
 続いて聴いたことのない曲をも含む民謡数曲の披露
〇高橋氏は これも他に歌ふ人が無くなったとの珍しいフォークソング
数々
〇下田氏の和歌入り吟詠「詠富士山 柴野栗山」
 原文は大きな紙に墨書しておいたから 解説してからの吟詠となる
 このスタイルはこの会場で筆者が提案して固まってきた
 墨書した紙を貼ったボードの陰で尺八伴奏
〇宮川氏の二胡「ニ泉映月」と「一二三調」
 名曲「ニ泉映月」は いつか宮川氏に弾いて貰ひたいと これまで
 短簫や二種類の洞簫で吹いては要望してゐたもの
 「一二三調」は元尺八曲で 弦楽器での演奏にもいいのではないかと
 思って以前にも弾いてもらった曲
 管楽器だと息継ぎで音が途切れる瞬間があるが弦楽器では連続音に
 なることの処理について 考慮すべき課題を得た
〇坂口氏のメキシコ製?小型バンジョー初見参
 今迄持参の物は重い物だったが今度のは木製で軽いとのことだった
 これからこれが活躍するかも知れぬー奏法も!
〇最後に鉦も加はってもう一度ゾメキ
 観客の一部を踊りに引き出すことが出来た