叩き台

去年生まれた阿波踊りの遊夏連
一介のサラリーマンが自腹を切って立ち上げた阿波踊りグループ
その心意気に応へて 去年は応分の寄付をして参加した
今年はお囃子の笛をやりたいと言ふ二人の連員に 稽古をつけて
実践可能までに鍛へた
今年は高円寺阿波踊りの初日29日の〆太鼓の助っ人を頼まれた
行き掛かり上これを引き受けた
笛なら普段から色々吹いてゐるから 特別な準備は要らないが
太鼓は音出しが厄介だから腕が鈍ってゐる
途中で腕が痛くなったり 指に豆が出来たりすると困るのだ
大勢で叩く体制になってないから 手は抜けない
どうしても予め稽古しておかねばならない
マンションでどうやって稽古するかを考へた
撥を取りに行って そばに紙筒を見つけ 一挙に解決した
太い紙筒だったから 思いっきり叩いても潰れないし音も大きく
なく しかも叩き心地も悪くない
窮すれば通ず であった