「清声曲」に手が届いた

7月25日・28日
韓国伝統楽器店BBD
テグム・ワークショップ

韓国舞踏団の公演でその演奏に接してから かなり経って
韓国楽器の奏者とのライブ共演でその曲名を知り
その曲の魅力に憑りつかれ それからズット追ひかけた

韓国伝統管楽器曲数多ある中のの白眉「清声曲」
正楽テグムでこれを吹くのは容易なことではないと知った
太くて長く 指がなかなか届かないのだ

一歩づつでも近づくためにと
ラヂオ講座で何年も韓国語を勉強した
韓国の楽器を体験したー短簫・ピリ・散調テグム・杖鼓など
独特の記譜法「井間譜」や装飾記号にも慣れ親しんだ
だが指を大きく拡げて吹くのはとても出来ないと思った
でも諦めきれない!

移調して吹くことや 篠笛で乙音で吹くことも考へた
(「清声曲」はほとんど全部が甲音なので1オクターブ
高い笛で乙音中心にして吹くー六本調子7孔篠笛がピッタリ)
でもやはり同じ筒音であの緊張感で吹きたいものだと悩んだ
尺八なら同じ筒音でも指は届く
それなら2尺2寸の尺八がいい!
自用の2尺2寸管で取り掛かった

ここまで辿り着いたが つぎの難関があった
「清声曲」には頻繁に♯Dの音が出でくる
2尺2寸の尺八では「レ」の重甲(大甲とも)がこれに相当する
これは尺八では滅多に使はない音であり非常に出しづらい

また考へて尺八の製管師に相談したら 「レ」の重甲が出やすい
尺八を作ってみましょうか と言ってくれた

そこへきてBBDからワークショップの話があった
なんと言ふ巡り会せ!
顔見知りの先生だったからテグムの曲を尺八で習ふなんで事も
快く受け入れて貰へると確信したが・・・・・

念のため25日に2時間・28日に仕上げとして1時間と二段構へで
申し込んだ
あとは猛練習あるのみ!

一対一のレッスンだからかなりのことが理解できた
これからしばらくは いろんな機会に「清声曲」を吹く
そして誰も真似の出来ないレパートリーに仕上げて行く